すっかり夜が更けたのを窓越しに確認しつつ、裕子は自室を出た。

電気の灯された廊下は、夜でも十分明るく、歩くには申し分ない。裕子が迷い無く廊下を早足に歩き、向かった先は建物の裏口であった。

普段から人通りの少ない、この裏口周辺の廊下は明かりこそ灯っているが、人気は殆どない。


(誰もいない……今なら)


何の抵抗もなく、レバー式のドアノブに手をかけたところで、唐突に後ろから声が掛かった。


「お、お嬢様っ! こんな夜更けに何処へ行かれるのですか!?」


内心驚愕しつつも大儀そうに振り向くと、廊下の十字路にメイド服を着込んだ使用人が立っていた。

短い栗色の髪を振り乱し、清楚なメイド服の裾も、埃が付いている。余程急いで走ってきたらしい。

丹念に周囲の様子をチェックしながら移動していたのにも関わらず、まさか、後ろから尾行されていたとは……裕子は顔を顰めた。


「別に大した用ではありません。すぐに戻ってきます」


淡々とした主の返答とその内容に、使用人はすっかり困ってしまった。


「で、ですが、それならば……護衛の一人でも連れて行って下さいませ。すぐにでも呼び付けて――」


「必要ありません。誰も一緒に来て欲しくないのです。……心配はいりませんから、少し、出かけてくるだけです」


裕子は消え入りそうな笑みを、そっと口元に浮かべると、裏口の扉をゆっくりと押す。

その刹那、慌しく扉が閉められ、裕子は使用人の返事も聞かずにさっさと外へと出てしまった。






――――――――






「うぉおおぉおい! 待て遙ぁー!!」


山並みに夕日が吸い込まれていき、静寂の波がゆっくりと街中を覆う中、その波を押し返す程の勢い付いた叫喚が響き渡った。

遙はガークの呼び声に反応して後ろに顔を向けると、思わず驚愕に似た小さな声を漏らす。


「ガ、ガーク!? どうして追いかけて……」


少しずつその足を緩めながら、遙は歩道に設けられた街灯の下で止まり、ガークが自分の所へ走ってくるのを待った。

それから十数秒後、ガークは早くも息を切らせて、遙にようやく追いつく。その褐色に日焼けした額は汗だくになっていた。


「な、なんて足の速さだよ……お前ってヤツは……」


「ガーク、来なくて良かったのに。私だって、いざとなったら、逃げるぐらいは……」


「馬鹿っ!!」


ガークはぜいぜいと息を切らしつつも叱声を放ち、唐突に遙の胸倉を掴み上げる。

遙の身体が揺さ振られたのと同時に、彼女の持つマウスケージも派手に揺れ、中に入っていたラットのラボがか細い悲鳴を上げた。


「お前なっ! GPCの奴らの組織規模ってのは、俺らが想像する以上に凄いんだ!
今のお前がウサギなら、この辺りは肉食獣がウロチョロする大草原のど真ん中みたいなモンだぞ!?」


「でっ、でも、GPCの刺客だって、戦いの時は一般人に手出ししないでしょ? 見つかったら騒動を治めるのも大変だろうし、だから――」


遙は苦し紛れにガークの腕を掴みながら、右手に広がる河原に目をやった。

そこには幾人の一般人が、少し季節の早い花火を楽しんでいる。薄暗くなった夜空の元で、赤、青、緑……と、様々に色変わりする火花が美しく散っていた。

ガークも遙の視線を追って河原の光景を見詰め、火薬の匂いを感じ取ると、悔しげに舌打ちをして遙を突き放した。


「ちっ……分かったよ。だったら早いところ、親友の家まで歩けっ! 俺も付いていってやるから」


ようやく息苦しさから開放されたことで、遙は安堵の深呼吸をすると、ネクタイのずれを直しながらガークに笑いかけた。


「ごめんね、ガーク。でも、私のわがままに付き合ってくれて有難う」


予想外の遙の言葉に、ガークはぎくりと肩を揺らすと、頬を赤らめてソッポを向いた。








「この横断歩道を渡って、まっすぐ行った住宅街の突き当たりから、左に曲がればすぐだよ」


信号の赤が目に付く中、遙が横断歩道で立ち止まり、街灯の灯った住宅街を指差しながらガークへ説明した。

周囲はすでに闇に覆われ、街灯の灯りがいやに強く光って見える。

河原を歩いていた所までは住民が疎らにいたのだが、今この場には遙とガークの二人以外の人影は無かった。


ガークは遙の説明を聞きながら、彼女の左手に提げられたケージを見詰めて、小さく唸る。


「……なぁ、遙。お前がこうやって友達の家に行くってことは、相手がお前を認めてくれたってことなのか?」


遙はきょとんとした顔立ちになって、そしてすぐに小さく微笑んだ。


「うん。獣人になった私の姿も、玲は受け入れてくれたんだ。それまでは緊張したけど、全部話したら、すっきりしたよ」


「へぇ。良い友達だな。……」


ガークは遙の言葉を聞いて、僅かに表情を曇らせた。――遙は彼の様子を見て、小さく息を呑む。

……そうだ、ガークは今回の遙の行動と同じく、親しかった友人に獣人の自分の姿を曝け出した。

しかし、フェリスから聞いた限りでは、その結末は言い表せない程の後悔と哀しみに包まれ、結果として、ガークの心に深い闇を落とすことになった。


それに比べ、自分の今回の出来事は決して悪い方向へは進まなかった。遙は、ガークの気持ちを考えずに話を始めた、自分の粗忽に呆れてしまった。


「でっ、でもねガーク!」


遙は慌てて顔を上げながら、頬を真っ赤に紅潮させる。


「その、あの……ガークの……友達も、きっと、事情を説明すれば、ほら……ちゃんと今まで通りに……」


遙は上手く自分の心を言葉に表せず、もじもじと指を絡ませながら喋った。

怒声を放たれるかと思ったが、当のガークは金色の瞳を瞬かせた後、小さく噴出す。


「何だ、気に掛けてくれたのか? 良いんだよ、もう気にしてねぇ」


ガークは両手を頭の後ろに組んで、夜空の星々に目をやった。


「後悔して、ズルズル過去を引き摺ってても、所詮は『過去』でしかねぇんだ。もう、戻れないモンに執着してても、意味がないだろ?
それよりも、その過去の出来事を踏まえた上で、自分のこれからの道をどうしたら良いか、他の奴らをどうやって支えてやればいいかとか、そういうことを考えた方が良い。
散々落ち込んでても、情けないだけだろうが。周囲にも迷惑掛かるし……過去はなくても『未来』はやってくるしな」


「……ガークは強いんだね」


「つ、強くねぇよ馬鹿っ。唯、色々ある内に、そういう考えに落ち着いたんだよ。
大体、お前の言うことなら、俺のやり方がマズかったってことになるじゃねぇかっ、人のやり方にケチつけんなコラ!」


「きゃ! やめてよ、また髪の毛掴んで……っ昨晩は髪の毛まで血で濡れて、落として直すの大変だったんだから!」


高い悲鳴を上げる遙の髪の毛を掴んでいたガークだったが、ふと、その手の力を弱めた。


「……ん? そういえば……馬鹿蝙蝠の言うことを思い出せば、お前って、あの屋上から落ちたんだろ?
あの高さから落とされて、どうやって助かったんだよ? 友達もいただろ?」


「そ、それは……良く分からない」


遙は跳ねた髪の毛を直しながら、地面の砂利を革靴の裏で転がした。


「蝙蝠獣人のチャドに……友達が屋上から放り投げられたのを見て、慌てて助けに走ったんだけど……。
ずっと地面に向かって落下している間、急に鼓動が速くなって、身体が燃えるように熱くなった、ってことしか、覚えてないや」


遙は胸元に右手を当てて、上目遣いで夜空を見詰める。

あの時の感覚、凄まじい熱に全身が悲鳴を上げ、まるで全ての血管が引き裂かれたような灼熱感だった。

何が起きたのかは、定かではない。……そういえば、あの放り投げられて、『何か』が起きた後、先に目覚めていたのは玲の方だった。

もしかしたら、彼女が何か知っているかもしれない。遙は顎に指を当てて、微かに俯いた。


「何があったんだろう……ガークは今までにそんなこと無かった?」


「まあ、獣人化の症状と良く似てる。他には、フェリスの奴にキレて殴りかかる時も身体が熱くなるな」


「獣人化はまだしも、後は全然違うじゃない。私はガークみたいにしょっちゅう怒ったりしないもの」


「うるせー! ったく、お前が怒る時なんか、菓子を食われた時だったじゃねぇか。俺とはレベルが違うっての。
……と、信号が青になったぞ。こんな所で口論なんかしないで、とっとと行くぜ」


「先にかけたのはガークじゃない。もう……」


遙は不服のあまりに頬を膨らませ、眉を顰めた。






「……ガークっ、そっちじゃないよ!」


「お前が遅いんだよ! 大体、俺は鼻が利くから、お前の友達の匂いぐらい簡単に探して――」


横断歩道を渡り終え、ガークはいつの間にか遙の先へと飛び出していた。

それだけならまだいいのだが、彼は勢いにのって、玲の家までの道のりを外れた路地へと入り込みそうになっていた。

いつも自分の嗅覚の鋭さを自信満々に宣言するガークであるが、今の行動を見る限りでは、キメラの自分より鼻が利かないのかもしれない。


(……ガークって本当にイヌ科なのかな?)


遙はどっと溜息を漏らし、額に掌を押し付けた。

実際、イヌ科の嗅覚は人間よりも、約数千から数万倍も発達しているという。

物質によっては更に嗅覚が研ぎ澄まされるようだが、それは伴侶動物として飼い慣らされたイエイヌでも同じだ。

イヌ科の獣人も、人間の血が半分混じっているとはいえ、理論上は数百倍の嗅覚があって良いと思うのだが……


「私やフェリスさんの方が、まだ鼻が利く気がするけれど……ま、良いか」


遙はガークに聞こえないように、小さく苦笑してから再び歩き始めた。




――その時、ふと、何か空気の振動のようなものを感じ取った。


「……? 今の……何かな」


思わず遙は、古ぼけた公園の横に差し掛かった所で、その足を止めた。

その遙の様子を見て、先を歩いていたガークも振り返る。


「どうした。何か、気になることでもあるのか?」


「え、あぁ……」


遙は無意識の内に、公園の奥に繁茂した茂みへと目を向けていた。

この公園は、小学生の時によく玲と遊んだ、思い出深い所である。高校生となった今は、登校する時の玲との待ち合わせの場所になっていた。

その時の流れを示すように、ブランコや滑り台などの遊具はすっかり風化して錆付いている。

長い樹齢を重ねてきたであろう、公園の左奥に聳える樹木は、夜風を受けてざわざわと葉を騒がせていた。


それら全ての光景が、嫌に恐ろしく感じて、遙は本能的に公園から遠ざかるように足を引く。


「ち、ちょっと待って、ガーク。何だか……」


「はぁ? さっさと用事済ませて戻らないと、奴らが来るって言ってるだろッ」


ガークは苛立たしげに言い放ってから、遙の立つ公園の前まで戻って来ようとした。

遙はガークの姿を視界の端に捉えつつも、茂みから眼を離そうとしない。少しずつ、胸の鼓動が速くなり始める。


(……何? 何かいる? ……!)


次の瞬間、遙の鳶色の瞳が炯々と光る赤眼へと素早く変貌した。

虹彩の色の変化とは裏腹に、緩慢とした動きで楕円形へと縮まってゆく瞳孔を、ガークへと向ける。


「ガークっ! そこから離れてッ!! 早く!」


「な、何だってんだよ、いきなり大声出して――」


遙の絶叫がガークの耳へと届いた刹那、一陣の風と共に黒い影が現れて、彼へと覆い被さった。

それと同時に周囲に広がる鮮血の匂いと血霧。遙の足元にも点々と血痕が飛び散り、どす黒い染みをコンクリートに生じさせる。

ほんの数メートル先でガークの苦悶の声が上がり、遙は眼を見張った。


「つッ……ぐあ!」


「ガークっ!! あ、あなたは……」


遙が震える声で呟く。ガークに襲い掛かってきた見覚えのある男だった。

藍色のニット帽に、長く伸ばした前髪が掛かった目元。純血のロムルス人特有の鮮血のように赤い瞳。

全身の服が殆ど黒と紺色で包まれていて、はっきりとは視認出来ないが、彼の指先が、ガークの肩を抉ったのである。


ガークは男から本能的に身を翻して離れ、腕を赤く染める血を止めるように右肩を押さえ込んだ。


「ちっ……先手を取られた。分かるぜ、てめぇ……昨晩、背中見せて逃げてったコウモリ野郎だろ!?」


ガークが怒声を向ける先の男――まさか


「チャド? そんな! 昨日、あれだけの傷を負わせた筈……それにっ!」


昨日の夕方、玲と別れて河原を降りた歩道。住宅街の石垣にもたれるようにして佇む男……

その男と、今、目の前に立つ男……二つの容姿が、遙の記憶が重なった。その途端、全身から噴き上がるように身体が熱を持つ。


怒りに歯を食い縛る遙と、傷を負って顔を苦痛に歪ませるガークを他所に、先手をかけた男――チャドはニヤリと笑った。


「クク、ハルカの言っていることも、そっちのイヌが言っていることも正解だ。まさか、ハルカに感付かれるとはなぁ……」


「く……っ!」


遙は怒りに頭髪を逆立たせて、獣人化もせぬ内に身体を動かした。

瞬時にコンクリートの地面を力強く蹴って、単身、チャドに躍り掛かる。


「おいおい、そんな速さじゃ、俺に傷一つ付けられねぇってことは、昨晩の戦いで分かってる筈だよなぁ? ハルカ」


彼の言う通り、チャドは怒りに任せて繰り出された遙の拳を、身を軽く翻してあっさりと避けた。

標的を見失った遙はたたらを踏みつつも、再び体勢を立て直し、悔しげに歯軋りをする。


(くそっ、ダメだ……人間時の身体能力じゃ、獣人化しなきゃ――)


「遙、おい遙!」


ガークの声が聞こえて、遙は我に返ったように素早く振り返った。

視線の先に立つガークは荒い息を吐きながらも、金色の瞳を引き締める。


「ったく、いつも後先考えずに行動しやがって……とにかく、お前は家まで戻って、フェリスに護って貰え!」


ガークの予想外の台詞に、遙は信じられないとばかりに目を見開く。


「そ、そんなっ! 大怪我をしているのに、ガーク一人置いて逃げられる訳ないよ! 二人で……っ」


「聞け!」


ガークの声に、遙はびくっと肩を震わせた。

ガークはチャドの前へと歩いて行きながら、言い聞かせるように静かに続ける。


「いいか、遙。お前を此処で怪我させたら、フェリスはおろかレオのおっさんにも顔を合わせられねぇんだよッ!! だから、早く行け!」


「……っ!」


遙は何とも言えない顔立ちになって、唇を噛む。

こんな時に何も言えない自分が悔しくて、腹立たしくなった。

仲間に自分の力が認めて貰えないような、確かに力は無いかもしれないが、それでも戦う意気はある。

今、ガークと力を合わせて戦えば、どんな敵にも立ち向かえる筈なのに――


だが、ガークの余りに強い叱声に、言い返す言葉が見付からなかった。葛藤に、頭が激しく痛む。


(……すぐに、すぐに戻れば良いんだ!)


そう言い聞かせながら、遙は結局、踵を返して駆け出した。

ラボが激しく揺れるケージの中で忙しく高い声を何度も上げる。遙は目尻に浮かんだ涙を袖で乱雑に拭い去った。




「おっと、逃げられちゃ困るぜ」


その遙の背を追うようにして、チャドも同様にガークから背を向けた。

しかし、次の瞬間、彼の後首に凄まじい握力が掛かる。チャドは喉声を漏らして、掴んできた手を外そうと一端足を止めた。


「そりゃあ、こっちのセリフだよコウモリ男! 遙には触らせねぇ!」


「……ククッ、男と戦うのは趣味じゃねぇんだがなぁ。取り合えず、お前から殺しておくのも悪くはねぇ」


言下、チャドはガークの手を両手を回して掴み返し、そのまま彼を持ち上げて眼前へと放り投げる。

予想外のチャドの筋力にガークは眼を丸くしつつも、慌てて両足を地面に付き、体勢を持ち直そうとした。

無茶な受身に、両足の腱が悲鳴を上げそうになったが、ガークは歯を食い縛ったまま、チャドの身体から離れる。


(ちっ……こいつ。ただのGPCの雑魚とは違うな)


ガークが眉を顰め、右肩に負った切り傷を庇いながらチャドを睨んだ。

言動や身なりは随分飄々としているが、その血のように赤い瞳に揺曳しているのは違えようのない殺気。


「何だ、怖気付いたのか?」


掠れた声で笑いながら、チャドはガークに問い掛けた。

その言葉を聞いた途端、ガークは引き攣った笑みを貼り付けて、額に青筋を浮かせる。


「あのな……お前みたいなクソオヤジに俺がビビる訳ないだろうがっ! 俺が本気で怖いと思うのは、ブチ切れたヤマネコだけなんだよッ!」


「ククッ、そうか。弱いイヌ程よく吠えると言うしなぁ、ネコにも負けるようなヤツはとっとと始末してしまうか」


「うるせぇッ! イヌは余計だ!!」


ガークは一気に間合いを詰めて、チャドの鳩尾に拳を叩き付けようとした。

しかし、チャドはそれを右手の平で受け止め、ガークの腕を空いた左手で掴むと、振り回すような形で背後の石塀にガークの身体を叩きつける。


「ぐあッ!」


背骨に激しい痛みを覚えて、ガークは呻いた。夜空に映える青白い月が、茫洋と滲んで見える。


(くそっ、遙……そう長くは持ち応えられねぇ。早くフェリスの所まで……)


口の中に苦い血の味が充満する中、ガークは悔しげに唇を噛んだ。






――――――――






「東木さんの家は、確か――」


裕子は夜の商店街を歩きながら、辺りを見回した。

人気が無いこの商店街は、昼こそ多少の賑わいを見せるものの、夜になると街灯も少なく、人通りは殆ど絶えてしまう。

だが、裕子の足取りが遅れることは無かった。


「今日の無礼、今のうちに謝っておきませんと、向こうも腹立たしいものでしょうしね……」


裕子は寂しい微笑と共に呟き、再び前を向いた。


――ふと、背後に一瞬の気配を覚えて、振り向く。

しかし、そこには、暗い商店街の道があるだけで、誰も居なかった。


「誰かしら? こんな時間に……。まあ、私も人のことは言えませんね」


獣の類かと思い、裕子は苦笑を漏らす。結局、裕子は立ち止まることなく、遙の自宅へと足を進めていった。







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